【長谷川義史】家族のやり取りに心が温まる名作3冊レビュー|大人も泣ける絵本
子ども向けの絵本なのに、
読んだあとにじんわり胸に残る――。
今回は、**長谷川義史**さんの作品の中から、
「家族のやり取り」を描いた名作を3冊レビューします。
どれも子ども向けですが、
大人が読んでも何かを感じる作品です。
①『はいチーズ』|シュールで笑える、大人に刺さる一冊

とにかくシュール。
お友達が食べている「にくやのチーズ」がどうしても食べたい主人公。
お母さんに頼みますが、なかなかOKが出ません。
やっと手に入れた念願の「にくやのチーズ」。
…ところが。
しっかりオチもあり、
大人が自分の子ども時代を思い出して思わず笑ってしまう作品です。
わが家の思い出
長男が2歳のころ、児童館の読み聞かせイベントで出会いました。
読んでくれたのは保健師さん。
当時の長男には少し難しかったように思います。
でも今振り返ると、
あの読み聞かせはきっと子育てを頑張っているお母さんに向けた時間だったのだと思います。
私の思い出に残る、大好きな1冊です。
②『まわるおすし』|家族の幸せが詰まった回転寿司の日

お父さんの給料日に、家族で回転寿司へ行くお話。
今ではお寿司は身近な食事。
回転寿司を特別に感じない子も多いかもしれません。
でもこの絵本では、
・どのネタにしようか迷うワクワク
・家族みんなで外食する特別感
・働くお父さんへの尊敬
が、さりげなく描かれています。
文章で直接は語られませんが、
子どもはお父さんを尊敬している
お父さんは威厳がありつつ優しい
そんな空気がにじみ出ている、
読後にほっこりする一冊です。
③『おかあちゃんがつくったる』|笑って泣ける、強い母の物語

おかあちゃんがつくったる (講談社の創作絵本) [ 長谷川 義史 ]
母子家庭の男の子のお話。
ミシン仕事をしているお母さんは、
息子が欲しいと言うものを何でも手作りしてくれます。
でも、手作りは既製品とは少し違う。
学校に持っていくと、友達にからかわれてしまいます。
胸が締め付けられる場面
・恥ずかしさで揺れる男の子の気持ち
・それでも全力で愛を注ぐお母さんの気持ち
どちらにも感情移入してしまいます。
そして最後。
男の子が言います。
「お父さんつくってほしい」
お母さんは
「それはできない」と答えます。
切ない。
でも、そこには大阪の肝っ玉母ちゃんの強さもある。
笑いと涙、そして勇気をもらえる一冊です。
まとめ|子ども向けだけど、大人こそ読んでほしい
今回紹介した3冊は、
- シュールな笑い
- 家族の温かさ
- 親子それぞれの本音
が描かれています。
絵本は子どものもの、と思っていた私ですが、
今はむしろ大人にこそ読んでほしいと思っています。
忙しい毎日の中で、
ふっと立ち止まらせてくれる。
そんな力のある作品たちです。
おかあちゃんがつくったる (講談社の創作絵本) [ 長谷川 義史 ]


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